- ホームページのどこから手をつければいいのか分からない
- 生まれたばかりのホームページをどう扱えばいいのか知りたい
- ホームページをすぐに活用したいので、その方法を教えてほしい
上記のような考えをお持ちの方は、ぜひ最後までお付き合いください。
ホームページ開設初期の段階で優先的に作るべきコンテンツについて説明します。
開設初期に来てくれる人とは?
はりきって開業し、ホームページを開設したとしても、生まれたばかりのホームページ自体には集客力はありません。ブログやSNSを利用してコツコツとコンテンツを充実させていくことで初めて、ホームページ自体がお客さんを呼び込んでくれるようになります。
では、まだまだコンテンツが不足している開設したばかりのホームページに来る人とは誰なのでしょうか?
それは、あなたが行った営業活動によって興味を持ってくれた人々に他なりません。あなたが配った名刺やチラシを読んでくれた人、主催したセミナーに来てくれた生徒さん等、現実世界での営業活動から、ホームページへの流入が生まれます。
したがって、開業したばかりで時間も資源も足りないなか、まずホームページで作り込んでおくべきコンテンツは、現実にあなたと接点のある人々であることを前提に考えるべきだということになります。
では、以下でホームページ開設初期に優先して作り込むべき5つのコンテンツを確認していきましょう。いずれも、最初にしっかり作っておけば手がかからなくなるものになっています。
1.ストーリー
ここでいう「ストーリー」とは、その事業やブランドが重視している価値観や将来のビジョン、そこにかける情熱を、読んだ人の共感を呼ぶような人間味のある形式で表現した「物語」です。
ストーリーは近年注目されているオーセンティシティ・マーケティングの主要なツールのひとつであり、ブランディングに大きな力を発揮します。
(参考)ホームページで集客するなら「ストーリー」を語れ!オーセンティシティマーケティング
作ったばかりのホームページに来てくれるのは、あなたと現実の接点がある人々ですが、どのような接点かは分かりません。ただ単に名刺交換しただけの場合など、あなたのビジネスを説明する十分な時間が無い場合も多いでしょう。
それでもあなたのビジネスに興味を持ち、ホームページを訪問してくれた人に向けてストーリーを用意しておくことで、足りなかった時間を補うことができます。
あなたがビジネスにかける情熱や、今に至るまでの苦労、将来の夢などを読み、共感した人にとって、あなたのビジネスは特別で身近なものになります。
2.自社紹介
よく勘違いされますが、これから解説する「自社紹介」と前項で解説した「ストーリー」は全く別のものです。
ストーリーの目的が共感を得ることによるブランディング効果だとすれば、自社紹介の目的は身元をはっきりさせることによって信用を得ることです。
ホームページにおける自社紹介は、いわば「電子版会社案内」であり、「このページに来れば最新の連絡先や住所を確認できるな」と安心してもらうためのコンテンツです。
したがって、自社紹介で重要なのは常に正しい情報を掲載し続けることです。事務所を移転したのに古い住所や電話番号が掲載されている企業ホームページをまれに見かけますが、全くの論外です。上場企業ですら更新が遅れていることを見かけますので、日本企業のWeb戦略への無理解には危機感すら覚えます。
間違った情報を掲載するくらいなら、そんなものは無いほうがマシです。事務所を移転するなら、前もってそのニュースをホームページ上で告知しておくと共に、移転したその日中には自社紹介ページの情報を更新しましょう。
3.名刺やチラシと共通のデザイン
ホームページのデザイン自体も、立派なコンテンツのひとつです。
ウェブ上でのマーケティング施策は、バーチャルもリアルも両方を貫く全社的なマーケティング戦略にのっとって検討されるべきものです。
潜在顧客にあいまいなメッセージを発信して混乱させてしまわないように、ホームページも名刺もチラシも、あらゆるメディアのデザインには共通性を持たせる必要があります。
あなたから名刺を受け取った人が、ホームページを見た瞬間に「同じ会社だ」と感じるようにしなければなりません。ブランド共通の意匠や表現パターンを明確にし、ホームページもそれに従ったデザインにしましょう。
4.商品・サービス紹介
取り扱っている商品やサービスについての詳細な紹介ページを用意しておくことで、ホームページを訪れた人が自力であなたのビジネスについて学習することが可能になります。
開業したばかりの段階では、やるべきことは無数にある一方で使える資源と時間は非常に限られています。そんな中、商品に関する単純なスペック確認の問い合わせや、ごく簡単なサービス内容についての確認は、あなたの時間と体力を奪います。
お客様の方でも、ホームページがしっかり作り込んでおけば面倒な問い合わせをせずに済んだところを、「こんなことも書いていないのか」と感じて問い合わせをしているわけですから、顧客満足度を著しく損ねています。
取り扱っている商品・サービスが多岐にわたる場合には、紹介ページの作り込みに少し時間がかかるかもしれませんが、ホームページの開設から時間が経たないうちに優先して作り込んでおきましょう。
起用するウェブ制作会社によっては、ホームページのページ数に応じて料金を請求される場合があり、「ホームページ更新料金が払えないから商品紹介ページを用意できない」という状況に陥ることも考えられます。
事前によく確認しておきましょう。
5.お問い合わせフォーム
最低限のお問い合わせフォームは最初から設置しておきましょう。
あなたから受け取った名刺やチラシを無くしてしまった人でも、ホームページのお問い合フォームを通じてあなたにコンタクトを取ることができれば、ビジネスチャンスを逃す可能性を減らせます。
お問い合わせフォームについては様々なテクニックがあり、デザイン・機能の両面について、やろうと思えばいくらでも作り込む余地があります。しかし、最初の段階では、相手のメールアドレスと問い合わせ内容の2つを確実に受け取ることさえできれば問題ありません。
シンプルなお問い合わせフォームが用意できたら、先に他の要素に手間を掛けましょう。
なお、お問い合わせフォームは相手の個人情報を扱うものですから、セキュリティには十分注意するようにしてください。万が一にでも個人情報が流出してしまえば信用は失われ、回復には長期間を要します。
まとめ
ビジネスを開業し、ホームページを開設したら最初に作りたい5つのコンテンツを説明しました。
- ストーリー
- 自社紹介
- 名刺やチラシと共通のデザイン
- 商品・サービス紹介
- お問い合わせフォーム
時間が限られている中でも、どうにか上の5つは整えてください。
あなたが現実世界で行う営業活動をホームページがしっかりサポートしてくれるようになるはずです。