- ホームページ戦略のカンどころが知りたい
- ホームページ集客がなかなか上手くいっていない
- 無料のブログ作成サービスでビジネス用ページを用意するつもり
上記のような考えをお持ちの方は、ぜひ最後までお付き合いください。
ホームページ戦略を立案する際に絶対に外すことのできない5つの要素について解説します。
1.マーケティング
ホームページ戦略を立案する際にまず考えなければならないのは、全社的なマーケティング戦略や既に実施されているマーケティング施策との整合性です。
インターネットとモバイル端末の普及により、企業が行うマーケティング施策の矛盾やウソは容易に見破られ、すぐに拡散される時代になっています。こうした状況下で、ウソがなく、誠実で一貫したメッセージを発信することがとても重要になっています。
(参考)ホームページで集客するなら「ストーリー」を語れ!オーセンティシティマーケティング
ホームページは現代における会社の「顔」として非常に重要な役割を担っていますが、あくまで1つの道具でしかありません。全社的なブランド戦略はもちろん、日頃の営業活動におけるセールス・ポイント等とも整合性を持つホームページを作ることによって、ようやくマーケティングツールとしての効果を発揮します。
全体的な顧客とのコミュニケーションの中で、ホームページに期待する役割は何なのか。これを最初に明確にしておかないと、何もかもが場当たり的な取り組みになってしまいます。
2.コンテンツ
ホームページに求めるマーケティング上の役割が明確になったら、次に考慮するのはホームページに用意するコンテンツです。
会社案内と事業内容しか載っていない会社ホームページを未だによく見かけますが、このような「内容の薄い」ホームページが役に立つ場面は非常に限られています。
ホームページは時間と手間を掛けてコンテンツを充実させ、ウェブ上での存在感を確立することによって、大きなマーケティング効果を発揮することができます。
ホームページに期待している役割を果たすために最も有効なコンテンツは何なのかを特定し、コンテンツの作成方針を明確にしておきましょう。
3.ウェブデザイン
ホームページに求める役割とコンテンツの作成方針が明確になれば、ホームページの階層構造や個々の画面のレイアウトを決める「ウェブデザイン」の段階に入ります。
無料のホームページ作成サービスを使っている場合は、プロがデザインしたテンプレートから好きなものを選ぶことによって、初心者でも手軽に高クオリティのウェブデザインが可能です。
しかしながら、それらのテンプレートは「よくあるホームページに求められている役割」や「よくあるコンテンツ作成方針」の、いわば最大公約数的な部分を仮定してデザインされたものです。
ビジネス用のホームページの場合、大規模化させて高度な分析ツールやマーケティングオートメーションを導入したり、特殊な目的に特化したコンテンツ配信システムを構築することが長期的な目標になるのがほとんどです。
無料のホームページ作成サービスを利用する場合は、ホームページの成長にあわせてウェブデザインを進化させていくという手法が取りにくい点に注意する必要があるでしょう。
4.内部構造
ここでいう内部構造は、いわゆる「プログラミング」的な部分のことです。内部構造で最も重要なのは、コンテンツを更新しやすい仕組みが作り込まれているか否かです。
セキュリティや表示スピードのような部分ももちろん重要で、ユーザーの高い満足感を実現するためには欠かせない部分です。
しかしながら、ホームページ戦略の文脈で考えた際には、コンテンツの更新・管理が最も優先すべき問題になります。
コンテンツを公開するためにいちいちウェブ制作会社に依頼しているようでは、全くスピード感の欠けるホームページになってしまうでしょう。
ウェブの知識の無い人材でもコンテンツを作成できるか否か、ホームページの更新に携わる人々の権限管理を細かく行うことができるか否かなど、円滑な運営をサポートする仕組みを整えることが重要です。
5.SEO
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンにおける検索結果の上位に自社ホームページを表示させるために行う取り組みの総称です。
必ずしも検索エンジン経由で見つけてもらうだけがホームページの活用方法ではありませんが、検索エンジンの上位に表示されることによって得られるメリットが大きいこともまた事実です。
コンテンツを「キーワード最適」なものに調整したり、ホームページの内部構造を見直して検索エンジンのロボットが理解しやすいサイト構成に調整したりと、様々な観点から地道な最適化を積み重ねていく必要があります。
ホームページを設置する最初の時点ではSEOの恩恵をあまり感じられないかもしれませんが、長期的には必ず必要になる取り組みですし、その効果も大きくなっていきます。
最初の戦略立案の段階から、どのようなSEO施策をいつ頃から始めていくのか検討し、継続的な取り組みになるよう計画しておく必要があります。
まとめ
ホームページ戦略を立案する上で必ず検討しなければならない5つの要素を解説しました。
- マーケティング
- コンテンツ
- ウェブデザイン
- 内部構造
- SEO
これら5つの要素は各々がお互いに影響しあいながら、ホームページのパフォーマンスを決定します。
全ての要素について整合性と一貫性を確認し、ホームページの成長段階にあわせて戦略を随時見直すことが、ホームページを大きく育てるベストプラクティスであると言えます。