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自社のホームページを使って収益力をアップさせるための「コンテンツ」をつくる際に、特に重要な5つのポイントがあります。

  1. テーマを絞る
  2. 内容は簡潔に
  3. 継続する
  4. コメント欄を設ける
  5. 売り込みすぎない

この5つのポイントは、世界70カ国でマーケティング関連サービスを提供している米国HubSpot社の創業者Brian Halligan氏とDharmesh Shah氏が、著書”INBOUND MARKETING”で書いている内容を要約したものです。以下で詳しく見ていきましょう。

経済産業省「中小企業白書2015年版」によると、収益力向上にむけた課題として58.8%の企業が「新規顧客・販売先の開拓」を挙げており、同調査で最大の企業課題となっています。

新規顧客を獲得するため、おもに企業ホームページなどで発信する、訪問者の役に立つコラムやブログ、ダウンロード資料や動画などがコンテンツです。そしてコンテンツを中心に行うマーケティング活動がコンテンツマーケティングと呼ばれます。

コンテンツはウェブ上にアップされている限り永遠にマーケティング活動を行ってくれる資産であるため、良質なコンテンツ(=良質な資産)を量産することで、限られた人員・予算の中でも効果的に顧客開拓を行い、収益力向上につなげられます。

良質なコンテンツのための5つの鉄則

収益力向上まで見据えた良いコンテンツをつくるためには、以下の5つのポイントを抑える必要があります。

1.テーマを絞る

必ず自社のビジネスに関係するテーマで、ホームページ訪問者の役に立つコンテンツを作りましょう。例えば事務用品のメーカーであれば、デスクをきれいに保つコツや、疲れないイスの高さなどがコンテンツにできます。

事業に関係する内容であれば、対象者の限られるコンテンツでも問題ありません。Googleなどのサーチエンジンを介して、興味のある人の方からコンテンツを探してくれます

2.内容は簡潔に

ブログやコラムならA4用紙1枚分の文章量。動画なら3分程度にまとめてください。紙の書籍やパンフレットと違い、ウェブページに訪問者を引き留めていられる時間はとても限られています。

3.継続する

コンテンツをつくり始めても、サーチエンジンの検索結果の上位に入らなければ見込み客に見つけてもらうことができません。ある程度の検索回数があるキーワードの検索結果の上位に入るには、上手く進めても数ヶ月かかります。コンテンツをつくる体制を最初にしっかり作り、継続することが重要です。

4.コメント欄を設ける

コンテンツの形式によってはコメント欄を設けるかどうかを選べる場合がありますが、ぜひコメント欄に自由に書き込めるようにしてください。そして、コメントに対して返答し、訪問者とコミュニケーションを取りましょう。批判的なコメントも、事業の運営上どうしても困るという場合以外はそのまま残します。コメント欄で自由に会話できることは、「顧客の声を大事にする企業」「批判にも真剣に向き合う企業」という良いイメージをつくります。

5.売り込みすぎない

コンテンツページは第一に訪問者に価値を与える場です。ホームページの訪問者に「役に立つ企業」として自社を知ってもらうこと。継続的に価値を提供することで、自社のファンになってもらうこと。そうしたステップを経てようやく新規顧客の獲得に結びつきます。売り込みはさりげなく添える程度にして、まずこちらから価値を届けましょう。

まとめ

収益力向上のためには新規顧客の開拓が欠かせません。限られた資源の中で効果的にマーケティングを行うために、自社のホームページに良質なコンテンツを量産しましょう。その際、良質なコンテンツをつくるために外せない5つの鉄則を思い出してください。

  1. テーマを絞る
  2. 内容は簡潔に
  3. 継続する
  4. コメント欄を設ける
  5. 売り込みすぎない

コンテンツづくりの基礎を抑えて初めて、その先にあるオウンドメディアマーケティングやデータドリブンマーケティングといった発展的な手法を効果的に取り入れることが可能になります。

ぜひ、しっかり取り組んでみてください。

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