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せっかく作った会社のホームページを活用するために、まずはブログを始めましょう。始めやすく継続しやすい手軽さに加え、SEOからブランドイメージの向上、さらにはマーケティング分析用のデータとしてもマルチに活用できるコンテンツです。現代の集客・販促・マーケティング活動にブログは欠かせないと言えるでしょう。以下で詳しく見ていきます。

小冊子や動画を用意するのに比べて圧倒的に敷居が低いのがブログの魅力です。文章さえ用意できれば公開するのは比較的容易であり、社内の多くの人材にコンテンツの執筆に関わってもらうことができます。コンテンツの供給を継続しやすいという特徴は重要です。

あるキーワードに最適化したブログ記事を用意することで、そのキーワードの検索結果で自社サイトを上位表示させる、いわゆるSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)についてGoogleの「SEOが必要なケース」という記事では、SEO施策の効果が出るまでには4ヶ月から1年程度かかると述べています。毎週1記事を公開するだけでも1年間で50記事以上用意する必要があります。継続しづらいコンテンツでは難しいでしょう。

一方で、サイトの訪問者から見れば1年間毎週きちんとブログが更新されているというだけでも「しっかりした会社」という良いブランドイメージを持つきっかけになります。

2.様々なターゲットに対応できる

総務省「平成30年版情報通信白書」によれば、13歳から59歳までの全ての年齢層でインターネットの利用率が90%を超えています。さらに、インターネットの利用目的については、「ホームページ・ブログの開設・更新又は閲覧・書き込み」が約40%、「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用」が60%弱となっています(複数回答)。

良質なブログ記事はSNS上で言及されるため、ブログ記事はブログ閲覧が目的の人だけでなく、SNSユーザーにも届けることができ、インターネット自体の普及率の高さと相まって膨大な数の人に届く可能性があることが分かります。

また、先ほど説明した継続のしやすさは別の切り口から見ればコンテンツを量産しやすいということでもあります。企業のウェブサイトには様々な検討段階・ニーズを持った見込み客が訪れます。それぞれの段階に対応するコンテンツを用意し、アクセスしやすいように整理することで、リードナーチャリング(見込み客の育成)の幅広いステージでブログを活用することができます。

3.分析用データとしての使いやすさ

通常、ブログ記事はその内容を端的にあらわすタイトルが付けられ、さらにカテゴリー別に整理された形で公開されます。このように、ブログは自然と階層化された構造になるため「新規顧客に人気のカテゴリー」や「サイトから購入してくれた人の多くが読んだ記事」などについて特別なノウハウが無くても簡単に分析でき、改善活動につなげることができます。

また、ブログの主要な内容である「文章」というデータ形式は近年のテキストマイニング技術の発展によって比較的扱いやすくなっています。こうした分析手法を導入することで、さらに踏み込んだ知見をブログから引き出すことができるでしょう。

まとめ

ブログは手軽に始めることができ、継続も容易なコンテンツですが、ビジネスの様々な側面に良い影響を与えることができる力を持っています。量産しやすいことから、サイト訪問者の様々なニーズに対応でき、溜まった記事を使って簡単に改善につながる分析を行うことができます。それで物足りない場合にはテキストマイニングを使った高度な分析を適用することができる発展性もあり、ブログは会社のホームページを「ウェブ用会社案内」から脱皮させるための第一歩としてうってつけといえます。

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